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インテルが、AI特需による「CPUも需要拡大」を予測。すでにデータセンター向けは供給不足とも
インテルは2026年第1四半期の決算報告のなかで、AI特需により今後CPUの需要がさらに高まっていく見立てを示している。

インテルは現地時間4月23日、2026年第1四半期の決算報告をおこなった。このなかでは同社のCFO(最高財務責任者)であるDavid Zinsner氏は、AI特需により今後CPUの需要がさらに高まっていく見立てを示している。
昨今ではAIデータセンター向けの需要の高まりを受け、メモリをはじめとする半導体製品の価格の高止まりが続いている。そうしたなかでインテルがおこなった2026年第1四半期の決算報告では、同社の経営幹部から興味深い見通しも語られた。

まずCFOのDavid Zinsner氏は、AIの“使われ方”の変化について言及。同氏によればAIの学習工程では一般的にGPU7~8基に対してCPU1基程度の構成が用いられることが多かったが、昨今比重が高まっている推論処理ではGPU3~4対CPU1程度までCPUの比率が高まる傾向があるという。さらにエージェント型やマルチエージェント型の処理ではGPU1対CPU1、場合によってはCPU側に比重が寄るケースも想定されるとしている。
そのためDavid氏は、今後の成長を考えるとCPUの需要は市場において重要性を増していくとの見解を説明。また同氏はデータセンターだけでなく、AI PCやエッジコンピューティング、フィジカルAIといった別の領域でも、電力消費と性能のバランスといったCPUの品質の恩恵を受けやすいとの見方を伝えた。同氏はこれらの分野はデータセンター以上に爆発的な成長を示す可能性もあると考えているそうだ。

またDavid氏によればすでにデータセンター向け製品を中心にCPUの供給不足は発生しているようで、未充足の需要は“10億ドル以上の規模(starts with a B)”とのこと。今年第2四半期以降は増産に注力していくことも伝えられており、明言こそされていないものの、クライアント向けではなくデータセンター向けのCPUを増産する方針があるのだろう。
昨今ではAI特需により、メモリやNAND型フラッシュメモリといったPC部品の価格が高止まりしているほか、VR/ARヘッドセット「Meta Quest 3/3S」の定価値上げにも影響(関連記事)。またメモリ品薄が原因とは明言されていないものの、小型ゲーミングPCやPS5/PS5 Proも定価が値上げされるなど、各種デバイスへの影響も垣間見える。
一方で今回のインテルの報告では、エージェント型処理の比重の高まりなど、AIの“使われ方の変化”が今後の半導体市場の需給に影響する可能性が示された。ちなみに決算報告に先だって台湾のメディア工商時報は、インテルが今年の3月にPC用のCPUの価格を引き上げ、4月にはサーバー用のCPUの価格を引き上げたことを報じていた。AI特需を受けた「CPU」の価格の変動にも今後は注目が集まりそうだ。
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